ローン・レンジャー(キモサベ)とトントは正義か巨悪か?救うのは愛か復讐か?
photo credit: The_JIFF via photopin cc

ローン・レンジャー(キモサベ)とトントは正義か巨悪か?救うのは愛か復讐か?

キモサベとウィリアム・テル序曲でお馴染みのローン・レンジャー、アーミー・ハマー演じるローン・レンジャーの白のハットと黒のマスクかたやジョニー・デップ演じるトントは黒いカラスを頭にのせ白塗りの顔、白と黒、黒と白の対照的な二つをもつ、正反対な二人について、映画『ローンレンジャー』を観た私なりの解釈はどうだったのか。

あらすじ

幼い頃に遭遇した悲しい事件への復讐をもくろむ悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)は、そのスピリチュアルな力で死の一歩手前の男、ジョン(アーミー・ハマー)を救う。正義感の強いジョンは、目的を達成するためならどんな手段も用いるトントと衝突するも、愛する者を奪われたことで豹変。マスクを装着し“ローン・レンジャー”と名乗り、トントと一緒に巨悪に挑む。

ローン・レンジャーは正義なのか?

1933年サン・フランシスコの見世物小屋に来た白いハットに黒のマスクをしたローン・レンジャー風の少年が、老たインディアン(トントと思われる)と語り、物語が始まる。そこでローン・レンジャーは、ヒーローだと思っている少年とローン・レンジャーとトントが銀行強盗をしているシーンが映る。

話が進むにつれて、街の白人とインディアンは対立していることがわかってくる。トントは、少年時代に懐中時計と引き換えに銀のありかを白人に教え、インディアンが残虐されるという事件を起こしている。街の白人からはインディアンであるトントは敵であり、インディアン達からも危機に追い込まれた厄介者である。

一方ローン・レンジャーは、白人でありインディアンからは敵にあたる。町側からは、街の権力者は、裏で悪役のキャヴェンディッシュと繋がっており、消されかける。

ローン・レンジャーとトントは、街からもインディアンからも敵ということになる。ローン・レンジャーは、法のもとに殺さずの正義を貫いているが、正義は、相手によって悪にもなることに気づくシーンがある。

私は、正義と悪は表裏一体であるのではないかと感じた。それを、冒頭の少年と老たインディアンのシーンや白のハットに黒のマスクのローン・レンジャーと黒いカラスと白塗りの顔のトントがそれを、白と黒という形で象徴しているのではないだろうか。

白と黒、たまに赤

ローン・レンジャーとトントの形相からも分かる通り、白と黒を感じるところが多かった。街の白人が線路を作るシーンや銀鉱でも、アジア系は出てくるが黒人は出てこない。そして、インディアンは、私の勝手なイメージだが、黒を連想させる。

ローン・レンジャーとトントの二人の立ち向かう敵は、キャヴェンディッシュなのだが、ローン・レンジャーは、決して殺さずの己の正義を貫いて捕らえようとするが、トントは、復讐のためにキャヴェンディッシュを殺そうとしている。二人の敵は一緒だが、心情に白と黒の部分が見えてくる。

対照的な白と黒、単純に正義と悪なら、「正義が勝つ」と感じるかもしれない。しかし、ローン・レンジャーは、一度キャヴェンディッシュを己の正義にしたがい殺さずに捕らえ街へ連行するも、その街の権力者が実は黒幕で、悪に屈する。正義と悪は表裏一体それぞれの立場、受け取り方で簡単に逆転しまう。

キーとなるレッドと愛

そこで、キーになるのがだ。映画『ローン・レンジャー』では、分かりやすく、義足に銃を仕込んだ謎の女“レッド”が登場する。いかにもだ。レッドの存在は、正義を補佐する手がかりや加勢する重要な役わりがある。なくてはならない存在だ。赤があることで白に軍配があがる。

そして、レッドという人物以外にもう一つ赤を連想させるものがある。それは「」だ。正義と愛これが揃った時に、ローン・レンジャーはもっとも強くなる。

復讐心が引き起こしてしまうもの

悪に復讐心で向かったら、黒に黒で対抗したらどうなるだろうか。ローン・レンジャーが己の正義のもとキャヴェンディッシュを捕えるも、一度悪に屈するが、次にトントが復讐心を胸に悪霊ハンターとして戦いを挑む、その結果どうなったか考えるまでもない。悪を成敗することはできない。黒に黒で対抗した時、暗黒を生む。

結果は、インディアンと白人の無残な殺戮が繰り返された。正義VS悪は、ドローになるかもしれないが、悪VS復讐では、負ける、負けるどころか大きな犠牲を生んでしまうということを改めて考えさせられ。

愛する者のために戦う

ローン・レンジャーは愛する者が、キャヴェンディッシュに掴まてから、強くなる。正義と愛の力は最強だ。悪に復讐心で対抗するときは、とても暗い戦いに感じるが、同じ悪と戦うという目的でも臨む心によって、まったく違うものに変わってしまう。最後の汽車の上での戦闘シーンは、心躍るし、かっこ良さを感じる。

正義だけでは、悪に勝つのは不十分で、愛があって正義は悪に勝つのだと感じた。これが本当の強さなのかもしれない。

あとがき

私が、ローン・レンジャーを観て感じたことですので、他に映画を観た人にとっては、レッドの存在は映画に必要なかったんじゃないかと思う人もいるかもしれません。まったく違った意見をもつ人もいると思います。あなたはどんな視点で観てますか?このシーンはこう思ったとか、ここはこうじゃない!なんて思ったことあったら教えて欲しいです。また違った視点でも映画を観てみたいなと思います。