古い現像した写真をデジタルデータ化し整理したい。スキャンしてデータとして取り込みたいと思ったことはありませんか?
写真を撮るとなると今やiPhoneなどのスマホやタブレット端末で簡単に撮ることができます。家族や友人に見せたい時も簡単にできますよね。日常の瞬間や思い出の写真を共有できるSNSとしてInstagramも人気を博しています。
視聴行動分析サービスを提供するニールセン株式会社によれば、Instagramの利用者数は2016年4月には1000万人を突破し、昨年と比べると増加率は+84%と、35~49歳女性や50歳以上男性が大幅に増加しているようです。
この世代の方は思い出の写真は現像して、分厚いアルバムに挟んで管理していることが多いのではないでしょうか?ちょっと友人に思い出を共有したいだけなのに、アルバムを持ち出すのは大変ですよね。思い出が深いほど重さも厚さも大きく鞄に入れて持ち出すのは困難かと思います。
そんな悩みもGoogleアプリ「PhotoScan(フォトスキャン)」を使えばデジタルデータ化でき解決できるでしょう。
Google「PhotoScan(フォトスキャン)」とは
Google謹製のアプリで、懐かしい現像した古い写真を綺麗にスキャンすることができます。アプリはiPhone・Android端末で無料で利用することができます。
写真を取り込むのにスキャナーを起動する必要は無くなりますね。手元のスマホでわずか数秒の作業をするだけで写真が取り込めデジタルデータ化することが可能です。写真の保存先は容量無制限のGoogleのフォトストレージサービス「Googleフォト」と組み合わせて使えば、容量の制限を気にすることもなくなりますよ。
アプリはとてもシンプルで使いやすくできています。
写真の端を自動検出し、余分な部分を自動トリミング
写真を撮影して取り込むなら普通の写真アプリでもできそうですが、写真アプリで撮影した場合は写真だけでなく周りの余計な部分まで写り込んでしまいますよね。
その方法で現像した写真を取り込もうとしたことがある方も多いと思います。写真枠からはみ出ている部分を除去して綺麗な状態にするには、撮影して取り込んだあと別の画像編集アプリなどを使って、切り抜きや切り取り、トリミングを行う必要があります。
これはかなり手間がかかりますよね。手作業で修正すると手間がかかる割に慣れてないときれいに写真だけ切り取ることができないかもしれません。
「PhotoScan(フォトスキャン)」を使えばその手間を解消してくれます。
「PhotoScan(フォトスキャン)」で撮影した写真は端を自動で検出し余分な部分を自動でトリミングしてくれるのです。
取り込んだ後に少し角度がずれているなと思ったら手動で調整することもできます。
光の反射が自動で除去され、綺麗に写真が取り込める
自動で端を検出して取り込むアプリなら名刺や書類を撮影して取り込める「Evernote」や「Evernote Scannable」などのアプリを活用してもいいでしょう。これらのアプリなら自動で検出してスキャンしてくれるので一般的な写真アプリで取り込む先の欠点を一つ解決してくれます。
ただし、まだ欠点があります。実際にスマホでスキャンしてみるとわかるのですが、写真に光が反射して写り込んでしまうんですよね。綺麗に写真を取り込むのは周りの光を気にしてやらないとうまくいかないので何回も撮影し直すことになるかと思います。
書類などの紙の取り込みには向いていますが、写真などの少し光沢感があるものを取り込むのには向いていないのかもしれません。懐かしの思い出の写真を変な写りの状態で保存したくはないですよね。
「PhotoScan(フォトスキャン)」を使えば光の反射の写り込みも自動で除去してくれます。
「PhotoScan(フォトスキャン)」の写真の取り込み方は写真の真上から撮影するだけでなく、シャッターを切った後に円と写真に4つのドットが表示されるのでその位置に円が重なるように動かします。4つ認識されたらスキャンされます。
これを行うことで複数の画像を組み合わせて光の反射が写り込んでしまった部分とそうでない部分を自動処理を行い綺麗に取り込んでくれます。写真の画質を保ったまま簡単に取り込むことがでいるので思い出が色褪せることもないです。
無料で容量無制限のGoogleフォトで整理も自動化
「PhotoScan(フォトスキャン)」で取り込んだ写真や画像は無料の「Google フォト」アプリでバックアップを取れば、容量を気にすることなく安全に保存できます。
保存した写真は、「Google フォト」の機能によって、人物や被写体ごとに自動整理されます。
検索にも対応しているので、また必要になった時にすぐに引き出すことも可能です。また、ムービー、フィルタ、高度な編集機能も備えていますので、取り込んだ写真に効果を与えることでより素晴らしい思い出の一枚にすることもできるでしょう。
Google「PhotoScan(フォトスキャン)」の使い方
それでは早速家にあるアルバムの中から古い懐かしの写真を「PhotoScan(フォトスキャン)」を使って「Google フォト」に保存して見ましょう。手順な以下の通りです。
- アプリをインストールする
- アプリを開く
- スマートフォンを写真の真上にかざし、写真を撮影する
- スマートフォンを動かして、円が4つの各ドットに重なるようにする
- 写真が処理されたら、右下で写真のサムネイルをタップする
- 写真を選択すると、回転、角の調整、削除が行える
- 端末に保存するには「すべて保存」をタップする、選択して保存するには写真を長押ししてから「保存」をタップする
今回はiPhoneにアプリをインストールして起動した画面から説明します。初回起動時は簡単な操作方法の画面が表示されます。「スキャンを開始」をタップして撮影画面を表示しましょう。
取り込みたい写真はなるべくコントラストの効いた平らな面の上に置くとうまくスキャンしてくれます。スマホは真上から傾けないようにするのがうまく取り込むポイントです。
写真をフレーム内に収めてシャッターボタンをタップします。すると円と写真の4隅にドットが現れるので円をドットに重なるようにスマホ移動させます。これを4つとも行うと右下にサムネイルが出てきます。
タップすれば取り込んだ写真を確認することができます。光があまりにも強いところですとうまく自動修正が効かず綺麗に取り込めないかもしれません。その場合は取り込んだ写真を削除し、周りの光の弱いところで上記の作業を繰り返してください。
写真の「回転」「角の調整」「削除」はこの画面か下部のメニューを選択して編集することができます。
今回試した写真では、光の反射からスマホを上から撮ることによってできてしまう影も綺麗に除去してくれました。
写真が綺麗に取り込めたら確認画面の左上「←」をタップしましょう。すると写真の一覧画面に遷移します。もう一度「←」をタップするとまた撮影画面に遷移します。
今回は一枚しか取り込んでいませんので1つしか表示されていませんけでも上部に「すべてを保存」ボタンをタップして端末に保存します。写真の取り込み作業はこれで完了です。保存をタップした後に「Google フォトを開く」の表示が出てくるので、タップすればあらかじめインストールされている「Google フォト」が起動し、端末から「Google フォト」にバックアップを取ることができます。
続けて写真を取り込みたい場合は「他の写真をスキャン」をタップしてください。
ここまでの作業は実際にはほんの数秒で完了します。古い写真のデータ化し整理するのに重宝しそうなアプリですね。
まとめ
- 写真の端の自動検出し修正する
- 光の反射が自動で除去する
- Google フォトとの連携
- 写真を撮影して4隅のドットに重ねるとスキャンできる
「PhotoScan(フォトスキャン)」を使って現像した古い懐かしい写真もデジタルデータとして整理できるようになりました。これで友人にシェアしたりしやすく、さっとスマホで思い出を振り返ることもできますね。綺麗に保存しておけばそこからまた印刷するのも簡単ですよ。
最後に
「PhotoScan(フォトスキャン)」は写真や画像のスキャンに優れたアプリですが、画像の自動補正機能はかなり秀逸ですので、他に書類などの取り込みにもオススメです。
Evenoteのカメラ機能で書類を取り込む時、光の加減で文字が飛んでしまうなんてこともあるので代わりに使ってみようかなと思います。
画像としてしか出力できませんが、今後この技術を使ってPDFとして保存できるようになっていくといいなと思います。
思い出の写真の整理には「Omoidori」もオススメです。各種メディアで取り上げられている話題の商品です。最大2L判までの写真も二回に分けて撮影することで、2枚を繋ぎ目を自動修正して1枚として取り込んでくれます。また写真に日付が印刷されているものはその日付も認識してくれます。