PCで見ていたサイトをスマホで表示しなおしたい時やスマホで撮った画像をPCに移して編集したい時、ファイルの転送に手間取ることはありませんか?
Android・iOS・Mac・Windowsなどの複数のデバイス間で簡単にファイルの受け渡しができると作業効率もあがりますよね。
今回は複数のデバイス間で速くシームレスに「閲覧中のWebサイトのURL、音楽、画像、テキスト、」などのファイルを共有・転送できるPushbulletを紹介します。
Pushbulletとは
Android・iPhone・Mac・Windowsなど複数のデバイス間でファイルを共有・転送でき、プッシュ通知で瞬時に知らせることができるサービスです。
主に以下に示したものを共有できます。
- 音楽ファイル
- 動画ファイル
- 画像ファイル
- テキストファイル
- WebサイトのURL
- テキスト
- …
さらに、スマホの通知をミラーリングし、PCで確認したり、スマホに来たSMSやLINEのメッセージをPCで確認し返信する機能があります。(一部の機能はiPhoneではまだ未対応)
これにより、PCとスマホを交互に使う手間が省け、PC使用中にスマホを意識することが減り、効率よく作業できます。
PC・スマホ間をシームレスに作業できる
PushbulletはPCとスマホ両方を前にしている時にシームレスに作業が行えるようにしてくれます。例えば以下にあげたようなケースで手間取ることがなくなります。
- PCで住所を調べて、スマホの地図アプリで経路を確認したい時
- PCで表示しているサイトのアプリインストールリンクをスマホで開いてインストールしたい時
- スマホでメモしたテキストをPCですぐに使いたい時
- スマホで撮影した写真をPCですぐに編集したい時
- iPhoneからAndroidにデータを受け渡したい時
- MacからWindowsにファイルを転送したい時
上記のようにPCからスマホ、スマホからPC、スマホからスマホ、PCからPCにデータを受け渡してすぐに作業を続行したい時に便利です。
他のクラウドで同期するサービスをそのまま使う場合と比べると時短でき作業効率が上がります。
Pushbulletの使い方
使用するにはファイルの共有をしたいデバイスにそれぞれPushbulletをインストールが必要です。あらかじめGoogleもしくはFacebookのアカウントを用意しておいてください。これはPushbulletのサインインに使うためです。
Google・Facebookのアカウントを持っていなければ以下のリンク先を参考に新規作成してください。
今回はiPhoneにPushbulletのアプリをPCはChromeブラウザを使い、PushbulletのChrome拡張機能を入れていきます。
スマホの設定(iPhone)
iPhone にPushbulletアプリをインストールします。
- Pushbullet
インストールしたら起動し、「Sign in」します。
上記の2つのどちらかのアカウントを使って「Sign in」することができます。
今回はGoogleのアカウントを使いました。
通知の設定をオンにする
サインインしたら、「”Pushbullet”は通知を送信します。よろしいですか?」とダイアログが表示されます。ここで「OK」をタップしてください。
「OK」しなかった場合は、設定から変更することができます。
ファイルなどを共有した時に通知を受け取ることで、シームレスに作業ができるようになります。なので、通知を許可しておかないとPushbulletのよさを最大限引き出せないです。
これで、iPhone側の準備は整いました。
PCの設定(Chromeブラウザ)
ChromeブラウザにPushbulletのChrome拡張機能をChromeウェブストアから「CHROMEに追加」をクリックしインストールします。(MacでもWindowsでも操作はほとんど同じです。)
新しい拡張機能の確認ウィンドウが表示されるので「拡張機能の追加」をクリックします。
以下の画像のように「Pushbullet が Chrome に追加されました。」と表示されたら拡張機能のインストールは完了です。
インストールした拡張機能をクリックして「サインイン」します。スマホと同じアカウントを使用します。今回はGoogleアカウントですね。
「Sign in with Google」を選択します。
スマホでサインインしたアカウントを選択します。
PushbulletにサインインできたらPCの準備はOKです。
上記はPushbulletのサイトのサインイン後の画面です。この画面からもファイル等を送信することができます。
Pushbulletの基本操作
Pushbulletに基本的な操作を紹介します。
PCからiPhoneに送る
例としてPCからiPhoneに画像を送ってみます。
Chromeブラウぞを開き、右上のPushbulletの拡張機能をクリックするとPushbulletのウィンドウが表示されます。UIはLINEやSMSのチャットアプリのようになっていますので、直感的に使いやすいと思います。
- タブメニュー(人・端末・通知)
- 設定
- 新しいウィンドウでPushbulletを開く
- 共有できる端末一覧
- 履歴タイムライン
- 送信フォーム
タブメニューから「端末」をクリックし、共有先の端末を選択します。
送信フォームから送りたいファイル等を指定します。送信フォームにはデフォルトでは開いているWebサイトのURLが入っていますので、そのまま送信すればすぐにWebサイトを共有できます。
今回は画像ファイルを送ますので、右下のアイコンにカーソルを合わすと「現在のページをアンリンク」と表示されますのでクリックしリンクを外します。するとリンクの表示が消えて、右側の紙飛行機アイコンがクリップアイコンに変わります。
クリップアイコンをクリックするとファイル選択ウィンドウが表示されるので共有したいファイルを選択し、開くをクリックします。
これで選択した端末に通知が届き共有されます。履歴タイムラインにも表示されます。
下記はロック画面に通知が来た例です。通知をスワイプしてアプリを開けば、PCから送信した画像がすぐに見ることができます。
iPhoneからPCに送る
今度はiPhoneからPCへ画像を送ってみます。
写真アプリをタップし起動し、共有したい画像をタップします。
左下のアイコをクリックして「AirDrop/シェアシート/拡張機能」を表示させ、シェアシートの中からPushbulletをタップします。
Pushbulletのウィンドウが表示されるので共有したい端末を選択して、「Post」をタップします。
選択した端末に通知が届き画像が共有されます。
上記はChromeに通知がきた例です。通知をクリックしてすぐに画像を表示できます。
Pushbulletはどのようなユーザー向きか
iPhoneとMacしか持っていなければ「Airdrop」「Handoff」の機能が使えるので、ファイルの共有やシームレスに作業を行うことに支障をきたすことは少ないかもしれません。
Pushbulletにはファイルの共有の他にスマホの通知をパソコンにミラーリングさせたり、SMSメッセージを送信する機能もありますが現在のところまだiOS端末には未対応です。
デバイスを複数持っている方や、Androidを使っている方はPushbulletの機能をフル活用できるのでAndroid端末をメインで使っている方むきです。
しかし、PushbulletはIFTTTやZapierなどの自動化サービスと連携して使うことがもできるので、使い方によってはiPhoneユーザーにもオススメです。今後iPhoneでも機能の制限なく使えるようになることを期待しましょう。
以下のPushbulletのYouTubeページでどのような使い方ができるかチェックしてみてください。
まとめ
- Pushbulletを使えばPC・スマホ間でファイルの受け渡しがシームレスに行える
- Android端末ではさらに便利な機能を使える
- IFTTT・Zapierなどの自動化サービスと連携できる
最後に
DropboxやGoogleドライブなどのクラウドストレージサービスを使っていれば、PCとスマホ両方からファイルを開くことができますが、ファイルを開くまでに、アプリを開いて目的のファイルまで数ステップかかってしまいます。
そこでPushbulletを使ってすぐに通知すれば、ファイルを開くまでのステップが短縮できるので便利になりますよ。
今回はファイルの共有について紹介しましたが、その他の機能も便利ですの気に入ったら使ってみてください。